「このパネル追加して」──AIと会話しながらNOCダッシュボードを育てる体験、作ります
クラウドネイティブ会議の実行委員ブース、連載第3回です。今回は AI × Grafana MCP NOCダッシュボード 体験ブースの開発記をお届けします!
NOCダッシュボードって何?
カンファレンス会場では、参加者が使うWi-Fiをはじめとする会場ネットワークの整備・監視を担う専門チーム──NOC(Network Operations Center) が裏方として活躍しています。「つながらない」「遅い」をいち早く検知して対処するのがNOCの仕事です。
そのNOCが会場の状態をリアルタイムで把握するために使っているのが、NOCダッシュボードです。どのアクセスポイントに負荷がかかっているか、通信速度は正常か──そういった情報をGrafanaで一画面に集約しています。
クラウドネイティブ会議では、本物のNOCデータ使ってAIとチャットしながらダッシュボードをみなさん自身の手で育てていく体験ができます!
使った技術スタック
- Grafana:ネットワーク状態をリアルタイムで可視化する監視ダッシュボード。パネルを組み合わせて、見たい情報を画面に並べていきます
- Grafana MCP(Model Context Protocol):AIがGrafanaを直接操作できるようにするプロトコルです。チャットからの指示をGrafana APIへの操作に変換する"翻訳者"の役割を担います
- Strands SDK(Python):MCPを通じてAIエージェントを動かすためのフレームワークです。「このパネルを追加して」という自然言語の指示を受け取り、実際のダッシュボード変更へとつなげます
実際に操作してみよう
チャットでダッシュボードに話しかける
画面に表示されているチャット欄に、日本語でAIへ指示を出してみてください。たとえばこんな感じです:
「会場のWi-Fi受信トラフィックをグラフで見せて」
「通信速度のパネルを追加して」
「グラフをもっと見やすく並べ直して」

指示を送ると、AIがMCP経由でGrafanaを操作し、目の前のダッシュボードがリアルタイムで変化します。コードを書く必要はゼロ。会話するだけで、NOCが使う監視画面が自分好みに育っていく感覚を体験できます。

「いいダッシュボード」を目指してみよう
ただパネルを追加するだけでなく、「どんな情報があると問題に気づきやすいか?」を考えながら操作してみるのがおすすめです。
- どのアクセスポイントが混雑しているかを一目で判断できるグラフは?
- 「つながらない」を検知するには何の数値を見ればいい?
こういった問いを持ちながらAIと対話していくと、可観測性の設計思想──何をどう見せると運用しやすいか──をじんわり体感できます。
当日の遊び方
ブースに来たら、まず今の画面を眺めてみてください。前の参加者が育てたダッシュボードがそこにあります。「このパネル、いらないな」「もっとこうしたい」と思ったら、それがそのまま操作の出発点です。
AIに話しかけて、変化を確認して、また話しかける──この繰り返しが、現場のNOCエンジニアが日々ダッシュボードを改善している営みそのものです。
技術的な知識がなくても、「チャットしたら画面が変わった」という体験は十分楽しめます。ぜひ気軽に触ってみてください!
次回の連載第4回もお楽しみに!